キャブレターのアイドルジェット交換 その2
前回は工具の紹介だけで終わってしまいましたが、今回が本題。
アイドルジェット交換のためのキャブ取り外し作業に入っていきます。
キャブはココにあります。ツインキャブなので左右に一つずつ。
ちなみに純正シングルキャブの場合は中央の上部に一つだけあります。
左側はこんな感じ。
右側はこんな感じ。
左右のキャブは同調させるためにリンケージ(棒)でつながってますが、まずはリンケージとキャブの接続を外します。単純に8mmのボルトを回して外すだけ。
外れました。
早速キャブを取り外したいところだけど、その前に取り外し作業の邪魔になるエアクリーナーを外します。マイナスドライバーでクランプを緩めるだけ。
もう一つ、キャブにつながっているガソリンホースも外しておきます。
この時は気づいていなかったんですが、もう一つホースがつながっていて、こちらも外しておかないといけなかった。多分、ディストリビューターのための負圧を取っているホース。
やっとキャブの取り外し。
キャブは、エンジンから出ているインテークマニホールドにナット2個で固定されてます。このナット2個を外すだけ。
でもこの右側のナットが曲者で。わずかにキャブの後ろ側にあるせいで、普通のレンチでは回せない。
ここでハーフムーンレンチを使います。
ちなみに左側のナットは普通のレンチでいけます。
これで左側のキャブが外せたわけだけど、右側のキャブも同じ手順で外します。同じような写真を載せても仕方ないので省略。
ただ、右側のキャブの方が、ハーフムーンレンチでもギリギリなくらいナット外すのが難しかったことだけ書いておきます。レンチの寸法があと1mm太かったら外せなかったかも。
ジェット類はキャブの中に固定されてると思うので、フタをとめているビス4本をマイナスドライバーで外します。
このビスは軽く締められてます。キャブはアルミ合金でできていて、このビスも多分アルミ合金製。強く締めるとキャブのネジ穴か、ビスか、どちらかが壊れます。
壊れるまでいかなくても、フタとの間のガスケットが必要以上に潰れて、ガソリン漏れを誘発しそう。
開けるとフタ側に黒い丸いのが付いてます。これがフロートというやつで、とても壊れやすいから取り扱いに注意。
さて、中を見てみるが…あれ?
アイドルジェットっぽいものが、無いぞ。
メインジェットとエアージェットらしきものと、もうひとつ何のジェットか分からないのがあるけど、形がアイドルジェットじゃない・・・。
考えてみても分からないのでググってみると、WEBER(ウェーバー)のキャブのアイドルジェットは、アイドルジェットホルダーというものに取り付けるらしい。
コレか。なんだよ、フタ開けなくて良かったじゃん。
アイドルジェットホルダーを外して・・・
アイドルジェットをホルダーから引き抜く。
ん!? アイドルジェットに65って書いてある。。。
おかしいな、標準付属の番手は60と聞いていたし、FLAT4のテクニカルデータページにも確かに60と書いてある。
う、うーむ。今回50番手のアイドルジェットに交換しようと思ってたんだけど、今65が付いてるとなると、3段階も落とすことになる(ジェットは5番手刻みの設定)。大丈夫かな・・・。
ま、何とかなるでしょう!w
当初の予定どおり50番手のアイドルジェットをホルダーに取り付け、ホルダーを元に戻す。
あれ・・・マイナス溝の位置って、外す前は水平くらいじゃなかったっけ。全長がわずかに変わったのかな。それとも、もう少し強く締めないといけない?? 大丈夫かな~ 心配だけど・・・大丈夫だと信じよう。
ちなみにジェット類は真鍮でできていて、金属ではあるけど非常に柔らかい。
ジェット類には大抵の場合マイナス溝が付いていて、マイナスドライバーで着脱するんだけど、「絶対に」強い力で締めてはいけない。簡単に歪んでしまい、それが目で見て分からないレベルでも不調の元になってしまう。
取り付けは外した時と逆の手順でやるだけなので、写真は省略します。
かなり長くなってしまったので、今回はここまで。
次はいよいよエンジン始動です。
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